日立製作所ユビキタスプラットフォームグループ(グループ長&CEO:百瀬 次生)は、インテル社が開発を推進している次世代のインタフェース技術「PCI Express」を採用した「日立アドバンストサーバ HA8500シリーズ」を2004年に市場に投入します。
PCI Expressアーキテクチャは、通信機器を含むコンピュータ・プラットフォームで使用されている多様なI/Oインタフェースを統合するものであり、高速でかつ汎用的な次世代のI/Oインタフェース技術として業界標準化が推進されています。現在の主流であるPCIインタフェースはバス接続(パラレル接続)であるのに対し、PCI Expressはシリアル接続となります。現行の半導体技術の進歩によりCPUの周波数が高くなるにつれ、従来のバス接続では信号線を延ばせないなどの技術的課題が出てきており、こうした技術的課題をシリアル接続することで解決しようとする技術開発が進められています。
PCI Expressにより、高い性能、広い帯域、短いレイテンシ(遅延時間)、そしてコスト面でも高効率なサーバ、ワークステーション製品の開発・提供が期待されています。
日立製作所は、インテル®Itanium®2プロセッサを搭載した「日立アドバンストサーバHA8500シリーズ」において、周辺機器接続インタフェースの高速化技術としてPCI Expressを採用することを決定しました。第一弾として、PCI Expressスロットを搭載したサーバ製品の投入を2004年に予定しています。また、今後、PCI Expressを周辺LSI(チップセット)間のインターコネクトとする技術開発をインテル社と協力して行っていきます。
なお、「日立アドバンストサーバ HA8500シリーズ」は、ユーザがリソースをコアビジネスに集中し、高信頼性かつビジネスの変化に即応した最適なシステムを構築できる環境を提供するという日立のサービスプラットフォームコンセプト「Harmonious Computing」に基づき提供しています。
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