ブロードバンドネットワークの普及に伴い、デジタル画像処理を中心とするマルチメディア機器(デジタルテレビ、インターネット放送、デジタルビデオレコーダ、ビデオ配信機器、監視システム等)の市場が急速に拡大しています。これらの機器を構成するLSIには、高い画像処理性能と多種多様なメディア処理規格に対応できる柔軟性が求められています。
日立は、2000年3月にメディアプロセッサ「MAP-CA」を開発し、高い画像処理性能と多種多様なメディア処理規格に対応できる柔軟性のニーズに対応しています。「MAP-CA」は、VLIW、SIMDをベースとしたアーキテクチャを採用し、30GOPS(300MHz時)という高い画像処理性能を実現しています。
今回製品化した「BroadGearシリーズ」は、C言語でメディア処理を記述可能にしたことにより、従来、ASIC/ASSP(*5)でなければ性能的に実現が困難と言われていたMPEGエンコード(符号化)、デコード(復号化)をはじめとするさまざまな機能を、アプリケーションプログラムで実現できます。
日立は本製品上で動作するアプリケーションプログラムを開発するためのツールキットとして、コンパイラ(*6)および評価ボード(*7)も提供します。これを使用することによりC言語でメディア処理をプログラミングできるため、アプリケーションプログラムの開発が容易になり、開発期間を飛躍的に短縮できます。また、代表的なアプリケーションソフトは日立が別途提供します。インサーキットエミュレータ(*8)は株式会社ソフィアシステムズ(代表取締役:斉藤 正志)が提供します。
日立は、今まで培った技術・ノウハウを活かし、顧客ビジネスの立上げをトータルでサポートします。
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