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平成12年10月30日 |
200MHz動作を実現したSH3-DSPコアの「SH7729R」、 およびSH-3コアの「SH7709S」を製品化 ─ 動作周波数200MHzで260MIPSの高性能とDSPの搭載により、 VoIP等のミドルウェアの高速処理を実現 ─ |
日立製作所 半導体グループ(グループ長&CEO 石橋 正)は、このたび、32ビットRISCマイコ ン「SuperH™(注1) RISC engineファミリ」の「SH7729」「SH7709A」の上位機種として、動作 周波数167MHz/200MHzの「SH7729R」「SH7709S」を製品化し、167MHz版は平成12年12月から、 200MHz版は平成13年3月からサンプル出荷を開始します。 「SH7709S」はSH-3をCPUコアとして低消費電力を実現しているため、H/PC等の携帯情報機器 に適しています。「SH7729R」はSH3-DSPをコアとし、音声、画像データ等の圧縮伸長の処理を 高速に行うことができるDSPを搭載しているため、ブラウザを搭載するマルチメディア機器や VoIP搭載のルータ等のネットワーク機器などに最適です。 当社は、平成7年に「SH-3」をコアにした製品を市場に投入して以来、周辺機能の強化や動作 周波数の高速化を図り、さらに音声、画像データを高速に処理できるDSP機能を搭載した 「SH3-DSP」コアの製品投入を行ってきました。そして現在、動作周波数100/133MHzであるSH-3 搭載の「SH7709A」およびSH3-DSP搭載の「SH7729」を最上位機種として種々の製品を市場に提 供しており、携帯情報機器やネットワーク機器、カーナビゲーション、デジタルカメラなどのマ ルチメディア機器に採用されています。 しかし、近年の携帯情報機器やマルチメディア機器の機能、性能向上はめざましく、このため、 デバイスに対する更なる高性能化の強いニーズがあります。 今回の製品は、この市場ニーズに対応するもので、動作周波数167/200MHzで217/260MIPSの 処理性能を実現しており、高性能処理を要求するアプリケーションに容易に対応できます。特 にDSPを搭載した「SH7729R」は、携帯情報機器上でのボイスメモ、画像データ等を高速に処理 でき、VoIPに代表される音声コーデック等のミドルウェアの高速実行も可能です。さらに従来 の製品では困難であったWindows®CE(注2)等のOS動作環境下でのブラウザ表示、音声コーデッ ク等の同時実行を実現できます。 本製品は、従来の「SH7729」「SH7709A」と同じ周辺機能です。メモリ保護や仮想記憶をサポ ートするOSを使用する際に必須であるMMU(Memory Management Unit)のほか、DMAC(注3)、A/D 変換器、D/A変換器、32ビットタイマ、リアルタイムクロック、シリアルコミュニケーションイ ンタフェース、シンクロナスDRAM等の各種メモリとの直結インタフェースなど豊富な機能を内蔵 しています。 さらに、「SH7729R」は、JPEG、ADPCM(注4)などのDSP処理に必要なデータ格納用として、16k バイトのRAMを内蔵しています。167/200MHz動作時もキャッシュメモリ上の命令と内蔵RAM上の 2つのデータを1サイクルでアクセスでき、高速処理を可能にしています。 また、オンチップデバッグ機能(H-UDI、AUD)(注5)を搭載しているため、開発ツールのPCカ ードエミュレータ「E10A」の使用により、最高動作周波数でのリアルタイムエミュレーション が可能です。パッケージは、167MHz品はLQFP-208ピン及びCSP-240ピン、200MHz品はHQFP-208 ピンを採用しており、167MHz品のLQFP-208はSH7729、SH7709Aとピン配置が互換です。 さらに、SuperHファミリとソフトウェア互換であるため、ユーザは従来のハードウェア、ソフ トウェア財産を再利用でき、早期のシステム開発が可能です。 今後、SuperHファミリとして、「SH-3」「SH3-DSP」の更なる高速化やASSP品への展開を図 っていきます。 (注1)SuperH:SuperHは(株)日立製作所の商標です。 (注2)Windows®:Windowsは、米国マイクロソフトコーポレーションの米国およびその他の国 における登録商標です。 (注3)DMAC(Direct Memory Access Controller):CPUの代わりに、メモリとメモリまたは メモリと周辺デバイス間で、直接データ転送する制御を行う機能やデバイス。 (注4)ADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation):差分を利用した音声の 代表的なデータ圧縮・伸長方式。 (注5)オンチップデバッグ機能(Hitachi-User Debug Interface, Advanced User Debugger) :従来エミュレータに搭載していたデバッグ回路の一部。この機能を内蔵することでシス テム評価時にマイコン本来の動作周波数でのリアルタイムエミュレーションが可能。 ■応用機器 <情報OA機器> ハンドヘルドPC、携帯情報機器、LBP、マルチファンクションプリンタ/FAX、ストレージ機器、 ワイヤレスLAN、ネットワーク機器、VoIP搭載機器 <民生> ビデオプリンタ、マルチメディア機器、ワープロ、DSC、DVC <産業/自動車> カーナビゲーション、計測器、FA
以上
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WRITTEN BY Corporate Communications Division |