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平成12年2月22日
「岩波映画ライブラリー」を新設し、
20世紀の日本の文化遺産を継承すると同時にサービス事業を開始
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  日立製作所 デジタルメディアグループ(グループ長&CEO:藤森好則)は、このたび岩波
映画製作所の残した数多くの貴重な映像や写真が散逸することを惜しみ、現在管財人の手
によって保管されている映像4,151作品の管理を受継ぎます。これに伴い、日立は「岩波
映画ライブラリー」を新設します。20世紀の日本の文化遺産を21世紀に継承し、同時に多
くの人々にこれらの映像、写真を伝えるためのサービス事業を本年4月から開始します。

  「岩波映画ライブラリー」の名称は、岩波映画製作所及び関係する方々の積年の苦労と
成果に敬意を込めて冠するものです。岩波映画製作所の精神を尊重しつつ、日立が長年に
渡って培ったデジタル化技術、映像表示技術、ネットワーク技術により、これら名作を完
全に保存し、高品質な状態で伝達することが、この事業の主旨です。日立はこのライブラ
リー設立に際して、岩波映画製作所の自主作品1,223本、岩波写真文庫218冊を買い取りま
した。また約500社が制作したクライアント作品2,710本も引き続き保存・管理してまいり
ます。
  現在、映像の多くが16mmフィルムなどの劣化しやすい媒体であり、損失が心配されるこ
とから、デジタル化による保管状態の改善を目指して全作品を整理中です。

岩波映画製作所は、1949年に北海道大学低温研究室(当時)中谷宇吉郎博士の提唱により
「良心的な新しい科学映画の製作」を創立の精神として発足しました。岩波映画製作所が
発足される前は、通称「中谷研究室」と言い、第一回作品は「凸レンズ」で16mm短編映画
(黒白約10分)の秀作です。翌1950年に株式会社岩波映画製作所を設立し、以来記録映画、
教育映画を中心に日本を代表する多くの映画を製作してきました。代表作に「佐久間ダム」
「法隆寺」などがあり、その他にも日本の教育映画界の様々な賞を独占するといった華々
しい足跡を残しています。
TV界においても「たのしい科学」「日本発見シリーズ」をはじめ、現在の教育科学番組
の先鞭となる作品を制作しました。1964年の科学技術振興財団のテレビ局開局(現 株式会
社テレビ東京)にあたっても、良質の番組制作で協力しました。また、人材面でも今日も
各界で活躍する幾多の著名人を送り出しています。


 「岩波映画ライブラリー」は、これからのサービス事業として、従前より販売を手掛け
ている岩波映像株式会社とも協力し、岩波映画作品のDVD等のパッケージ化、ネットワ
ークや衛星放送を利用した配信・放送サービス、小・中・高校での教材利用、素材提供な
どの幅広いサービスを展開する計画です。事業運営は日立のグループ会社であり、映像及
びマルチメディアの企画制作を行っている株式会社日立メディアプロ(代表取締役:池田正
彦)に委託し、「岩波映画ライブラリー」事業を4月1日から開始します。



                                  以上




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