株式会社 日立製作所(以下、日立)と株式会社 東芝(以下、東芝)は、このたび企業向け情報システム分野において、それぞれの事業を強化していくために、製品(ハードウェア/ソフトウェア)の相互供給を行うことに基本合意しました。
今回、日立のオープンディスクアレイサブシステム「SANRISE eシリーズ」、および東芝のOCR用高速スキャナ「S7000」を相互に取り扱う販売契約を締結しました。本契約により、日立は金融機関向けを中心としたイメージ処理ソリューションについて、また、東芝はプラットフォームインテグレーションのストレージコンポーネントの一つとして、それぞれを製品ラインアップに加えます。
日立はイメージ処理のソリューションのハイエンド・ソータ付き高速OCRスキャナとしてOCR用高速スキャナ「S7000」を製品のラインアップに追加しました。イメージ処理システムを実現するためのコンポーネントとして日立が製品化しているスタンド型OCRスキャナ、中小型OCRスキャナに加え、新たに最上位機種として「S7000」をラインアップに加えることにより、顧客の業務内容、システム規模などさまざまな要望に応えるソリューションを提供することができます。
一方、東芝は顧客のシステムニーズに対応するため自社製のディスクアレイ装置「ArrayFortシリーズ」を販売してきましたが、さらにハイエンドストレージの一つとして「SANRISE eシリーズ」を採用することにより、ミッドレンジからハイエンドクラスまで、幅広く対応していきます。さらに、東芝は製品提供とともに、「SANRISE eシリーズ」を含め、ストレージ製品に関するシステムの構築から運用、保守にいたるサポートサービスを提供し、多様な顧客ニーズに柔軟に対応していきます。これにより、自社製品に限らず内外の優れた製品を選定し、サポートサービスとともに提供する東芝のプラットフォームインテグレーションをさらに充実させ、顧客から望まれる迅速・確実なソリューションの実現を推進します。
両社は、これまでもソフトウェア分野で、日立のビジネスアプリケーション開発環境「COBOL85」、東芝のクラスタソフトウェア「DNCWAREClusterPerfect」の製品相互供給や日立の統合システム運用管理ソフトウェア「JP1」の販売提携などを実施してきました。両社では、今後も情報システム分野における他製品の相互供給を検討していきます。
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